今年の俳句部会から

俳句部会は大田稲門会と合同で開いています。句会は毎月第2土曜日の午後3時から洗足池の大田区民センター会議室で句会を開催中。1、2月の秀句をご紹介します。◎印は港稲門会員。

浅き春駅舎の隅の小座布団 勝美

格式は袴の折り目弓始  捷三郎

温泉に伸ばす手足や遠雪崩 朋子

駅伝の往路見送り初湯かな 伸郎

堂守の猫ゐなくなり雪が降る 野梨子◎

自転車にまたがりしまま御慶かな 裕夫◎

手料理に万両添えて箸二膳 雅雄

釣り上げし公魚じっと我を見る 昌弘

少し句の説明を加えます。

千葉県袖ヶ浦に引っ越した勝美氏は地元の駅の風景を上手に表現。駅伝応援と初湯がいかにも正月らしい様子。釣ったワカサギと眼が合ったというのもおもしろい。

(世話役 塩浜裕夫)