港・大田稲門会合同「わかば句会」新年初の開催報告

初春の集い。馴染みの顔合わせながら、清々しい新春第一回の句会が、大田区の洗足区民センターで、大田・港稲門会合同で行われました。

今回は金森捷三郎選者のお誘いで、10年ぶりに伊藤典子さん(俳号:紫舟、元港稲門会)が加わり、一段と楽しい句会が盛り上がりました。

それでは1月の選句・講評を、報告させて頂きます。

俳号 博二

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第二百三十九回若葉句会 令和八年一月二五日(日)  

場所 洗足池区民センター

兼題  門松、年賀、初天神     席題  松の内

捷三郎選

【特選】

◎盛り塩に細き指趾松飾          勝美

正月に松飾とともに盛塩がしてある。その盛塩に細い指趾が残っていた。指趾の細さに気持ちが残る。繊細な観察と感性に拍手。

◎冬眠を願いて登る今日の山        秀三

熊が市街地にまで出没する咋今、山登りも気が気ではない。熊と言わず冬眠だけで十分わかるのが時代というものだろう。現代の一面を切り取った秀句である。

◎旅に棲む六部に年賀の客はなし      旧雨

六部は回国巡礼する住むところのない存在。旅に棲むといったのは見事な表現。世間は正月などと華やいでいるが六部には来る客も、また年賀に行く先もない。六部は自分か。

◎係長年賀の客が増えにけり        光敏

この誇らしさ、人から見ればささやかかもしれないが自分は素直にうれしい。こんなことが勤め人の生き甲斐なのだ。

【選】

〇門松の前で一息上司宅          博二

〇見上ぐれば縫ひ目無き空初朝(あした)  勝美

〇末っ子の泣いてお開き歌留多かな     朋子

〇故郷は雪にうもれて地酒酌む       雅雄

〇風邪ひきの夫(つま)の憂うつ聞き流す  朋子

〇箱根路の風走り抜け三日かな       雅雄

〇異国語の飛び交ふ参道初天神       勝美

〇亀戸の帰路は御萩の初天神        博二

〇願かけははや画餅なり松の内       旧雨

〇ご馳走に少し倦みけり松の内       朋子

<選者>  

値上がりて門松少し小振りなり

初孫に着せてやりたい春小袖

投げ扇紙飛行機で真似てみる

初天神参りて一人酒を呑む

ご馳走に飽きる贅沢松の内

行き会へば自転車のまゝ年賀かな  

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次回  二月十四日(土) 午後二時  洗足池区民センター

兼題  梅、陽炎、春浅し 

投句は兼題にて三句のほか雑詠二句、合計五句をご用意ください。