コロナ禍での農業奮闘記
私は、山梨に移り10年目になります。今も年会費のみ納入の幽霊会員として、港稲門会に在籍させて頂いております。おそらく、当会唯一の農業者です。この度、横尾幹事より「コロナ禍での農業奮闘記」といったテーマでの原稿作成依頼を頂きましたので、僭越ながらお引き受けしました。
コロナ禍に入る前年に新規就農者として認定され、米・大豆・にんにく・やまといもなどの生産を本格的に始めました。それまで勉強しながら小さくやっていたのを、拡大した形です。加えて、自前の大豆と米を使い、てづくりみそも作ることにしました。そもそも都会で生まれ育ち、家庭菜園すらやったことのない人間でしたので、技術や経験の蓄積は皆無。失敗やアクシデントの連続です。その都度、仲間に尋ね、ネットで調べ、何とか対処しながら今に至ります。こんな風なので時間ばかりかかり、採算が合う「事業」とはとても言えない状況です。ただ、泥にまみれながら生きること、そんなに嫌いではないな、と気付き始めています。贅沢はできなくてもいいので、田舎で暮らし続けるために必要な稼ぎが得られるくらいには頑張りたいと思う日々です。高1になった息子は大学進学で東京に行きたいようなので、もうすぐやってくるひとり暮らしの準備を始めようと思う今日この頃です。ちなみに息子は、自分の実力はさておいて、早稲田大学に興味があるようです(笑)
(小斉太郎 平成5年 社会科学部卒)
横尾追記:小斉さんの農作物は以下から購入できます!ぜひ一度ご賞味ください。