4年ぶりの「早稲田大学校友会東京都23区支部大会」参加報告

2023年3月12日(日)、リーガロイヤルホテルで東京都23区支部大会が開催された。コロナ禍で開催が3年見送られていたため、23区稲門会の校友290名が集まった会場では、「久しぶりー!」「元気だった?」の声が聞こえる和やかな会の始まりとなった。港稲門会からは立原会長をはじめ総勢7名が参加。

第1部のメインは、テレビ番組のコメンテーターでも知られる早稲田大学中林美恵子教授の講演会。「激動する国際秩序と米国政治および日米関係」というタイムリーなテーマを、わかりやすく歯切れの良い口調で講演。なかでも2024年の米大統領選を前にした中国との関係になど、即時性が高く詳細な解説を伺った。

以下、抜粋する

●現地時間3月1日、米下院外交委員会は米国内でTikTokを全面禁止する権限をバイデン大統領に付与する法案を多数決で可決した。もはやTikTokは安保上の脅威となりつつあるのである。

   ※TikTok:中国発の動画に特化したSNS。米国でも若者に大変人気が高い。

●米国民の大多数が中国に脅威を感じているという調査もある。そんな中、中国の土地買収阻止の気運が高まっている。偵察気球で不信が増幅した。

●米国内世論には「ウクライナ支援はなぜ我が国ばかりなのか。too muchだ」との声もあり、対ウクライ政策は大統領選への影響が考えられる。

●岸田総理がヨーロッパを歴訪して、次期戦闘機の開発を日本・イギリス・イタリアの3か国共同で行うと発表した。驚くことに、その件に関して米は黙っている。今までにはなかった反応である。日米関係に変化がおきている。

そのほか、ウクライナ情勢、台湾問題、日米関係など米国内の世論調査に基づいて解説が行われた。中林教授による1時間超の講演を聴き、<学生に戻って中林先生の授業をみっちり受けてみたいものだ>と感じた校友も多かったのではないかと思う。

第2部は、久しぶりに対面での懇親会。外山喜雄・恵子&デキシーセインツの演奏を楽しみ、最後は応援部が登場。応援歌に続き校歌「都の西北」を声高らかに歌って散会となった。