早稲田大学の進化!開かれた文化の杜へ
2021年10月1日、早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー) (waseda.jp)が開館したことは皆さん報道でご存じですね。但しコロナウィルス感染症対策のため今年度は事前予約制。HPの予約表を見ると1か月先まで埋まっていますが、中に入って雰囲気を味わうことはできます!旧4号館を隈研吾さんがリノベーションした建物の右側、階段を下ると誰でも入れる広いラウンジとカフェがあります。カフェは学生さん達の運営。とてもおいしいドリップコーヒーを味わいながら、村上さんのご自宅の家具や再現書斎を眺めたり、壁の本棚から気になる本を手に取ったり。食やお酒がテーマの蔵書からは村上作品が浮かびます。
最後は吹き抜けの≪本棚階段≫の下で記念撮影。清潔で気取りのない“太っ腹な施設”ですから、何も飲まずに見学も読書もできます。
隣にある演劇博物館も館内をリニューアル。
意欲的な企画展を催しています。1月23日までは「新派 アヴァンギャルド演劇の水脈」と題して初代水谷八重子のポスターや花柳章太郎の舞台衣装などを展示。同時開催は「家族の肖像ー石井ふく子のホームドラマ」
1998年に旧図書館をリニューアルして開館した会津八一記念博物館の企画展も注目です。1月23日までは会津先生の審美眼が見つけた可愛い蒐集品を「小もの展」と題して展示。
どの施設も入場無料で誰でも入れます。
村上春樹ライブラリーのコンセプト「物語を拓こう、心を語ろう」は3館に共通した進化系早稲田魂だと筆者は思うのです。
文:桜井(川崎)郁子