港・大田両稲門会合同の若葉俳句会<納涼会>を開催


暑いが故にエネルギー発散の場が必要と、わかば句会恒例の納涼会が銀座アスタ―蒲田駅ビル内にて、個室・貸切・円卓という最高の舞台で行われました。
写真でご覧の通り、円満で穏やかな雰囲気の中、句会も忘れず催され、美味しい中華に囲まれた至福の歓談を過ごすことが出来ました。
終了後は、捷三郎氏、朋子氏、博二と、袖ケ浦市から若葉会へ皆勤5年目の稲門の鏡、勝美氏を交え4人で、同人誌の編集にそのまま部屋を使わせて頂きました。
それでは8月の選句・講評を、新人旧雨氏も加わった写真を交え、報告させて頂きます。
俳号・博二
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第二百三十四回若葉句会 令和七年八月九日(土) 場所 蒲田 銀座アスター
兼題 七夕、流星、西瓜
捷三郎選
<特選>
◎暗き海白き航跡星流る 伸郎
上五で暗き海と出た。白き航跡と印象的な中七が続き、下五では星ながると大海原を見上げる。それも平易な語句だけで表現され、大作の絵画のような気宇壮大な秀句だ。
◎七夕や真の願ひは胸の奥 朋子
七夕に願い事は書いたものの、一番の願いは書けなかった。さてそれは何だろうかなど野暮な詮索はすまい。その願いが叶えられるようにと思う。
◎些事あれど昼酒飲みて秋日和 旧雨
些事とあるが、決して些事ではあるまい。何か重要な問題を抱えつつも一旦わきに置いて昼酒に秋日和を味わったのであろう。人生山あり谷ありが凝縮されている。大物の予感。
<選>
〇流星に願いを放ち雨戸閉め 博二
〇流れ星孫に見せたいベルセウス 秀三
〇山手線七夕詠みつつ蒲田過ぎ 博二
〇コンコースジョバンニも居て星祭 雅雄
〇故郷の西瓜畑がおやつだよ 光敏
〇八百屋前西瓜買いたし財布なし 博二
〇一盞の酒に残心夜の秋 雅雄
〇ハンカチをひとりで洗いて竿に干す 博二
〇盆踊り皆入ろうと誘い合う 光敏
〇妣の色庭にしめやか杜鵑草 雅雄
〇終戦日父の黙祷長かりき 朋子
〇夜もすがら鈴虫の音や旅の宿 旧雨
<選者詠>
流れ星思い出さざる願ひあり
七夕やかつての娘踊り入る
小玉なる西瓜を見初め一つ買ふ
白秋や長き酷季を耐へてきて
秋立てり遊び騒ぎし子も静か
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次回は九月十三日(土)午後二時 場所は、池上線洗足池駅五分の大田区民センター
兼題は 残菊、夜食、赤い羽根 兼題で三句のほか秋の雑詠を二句 計五句