俳句部会 十月の句会報告
10月21日、いつもの洗足池・大田区民センター会議室で句会を開催しました。
港・太田稲門会合同の部会で今月の出席者7名でしたが、皆さんそれぞれに健闘され
秀句が揃いました。特選句・入選句を一人ずつご紹介します。
欠伸(あくび)して始発待つ間の秋時雨 雅雄
ローカル線駅の朝の雰囲気が良く出ている。お盆に里帰りしての作品か。
林檎買ふ手に心地よき重さかな 朋子
最近の店売りのリンゴは大きく重くなった。手ごたえありの一句。
山中の療養所訪ふ初紅葉 裕夫
人里離れた療養所まで山道を歩いていくと、静かな庭に初紅葉が一層美しい。
離陸機の赤きラムプの秋思かな 野梨子
ジーパンの尻でりんごの肌磨く 伸郎
弘前は修司の故郷林檎箱 勝美
隣席は栗飯匂ふ新幹線 捷三郎
句会はまず決められた3つの兼題(季語)で1句ずつ、そのほか当期の季語を入れて2句、さらに当日の会場で出される季語で1句の合計6句を投句(提出)します。
すべて作者名は入れず無記名です。
これを一覧表にして全員に配布し、その中から入選句6句、うち1句特選を選びます。
その選んだ句を書いて提出し、幹事がそれを1枚ずつ読みあげ(披講)、作者が初めて名乗ります。さらに選者が入選、特選句を発表して句評をのべます。
その後作者から自句の説明や参加者からさまざまな意見が出て、にぎやかな話し合いが続きます。
以上が句会の一般的な流れで、良い句を作ろうという競争心と互いの句の良さを味わうという熱気のある雰囲気が句会の楽しみです。
初心者大歓迎です。ご興味がある方は、世話役までご連絡をください。
世話役:塩浜裕夫