「2023年 秋の懇親会」開催報告

秋とはいえ厳しい残暑が続いていると思ったら、一転12月の寒さになった11月12日(日曜日)「港稲門会秋の懇親会」を開催しました。

コロナ禍の影響を受けて、秋の懇親会を開催するのは2019年以来4年ぶりです。田町駅に直結するアリスアクアガーデン田町に会員と同伴者34名が集まりました。

今回の懇親会の目玉は、校友会副代表幹事で早稲田大学応援部稲門会会長である菊地哲榮氏の講演。

校歌研究会座長でもあるお立場から「早稲田大学校歌の由来」を1時間にわたってお話しいただきました。

          「早稲田大学校歌の由来テーマ

一、大隈重信と校歌の原点        

二、早稲田大学校歌はなぜ泣けるのか
 
  

三、早稲田大学校歌は校歌の嚆矢である

四、誰が校歌をほしいと言ったのか    

五、早稲田の文学科だから出来た

六、校歌づくり~「東西文明の融和」

七、校歌の輪郭 

八、校歌の制定~大隈重信が伝えたかっこと

九、校歌を歌う~なぜ百年も歌い継がれてきたのか

講演は、早稲田大学校歌研究会によるDVD『校歌100年 歌い継がれた都の西北の謎の引用とパワーポイントで構成。

校歌研究会の座長として全国で講演をしている菊地氏の熱のこもったお話です。

若き大隈重信公の業績から始まり、1907年の創立25周年に向けて校歌がどのようにして出来上がっていったか、校歌の歌詞の元となった演説の解説など、

参加者34人がじっくりと校歌「都の西北」と向き合いました。菊地氏の講演は大隈重信晩年のこの言葉で締めくくられました。

「武装的平和から真に人道的な平和に導いて、この危機を免れるは人類の大急務である」

第二次世界大戦の足音が聞こえ始めていた大正末期、大隈公が残したこの名言は現在の世界情勢にもぴたりとあてはまります。

誇らしい校歌の由来を理解し、大隈重信公の洞察力と進取の精神に尊敬の念を抱かずにはいられません。

<第二部懇親会>

第二部は、早稲田大学からのご来賓・校友会東京23区地域担当部長財務部長の金子尚吾氏による早稲田大学の現状のお話で始まりました。

2032年の「創立150周年」に向けて国際的なVisionを掲げ実行に移している。

また2050年には、「アジアで最も学ぶ価値のある大学」になることを目指すなどご説明頂きました。

またこの日は、立原前会長へ校友会から賛助代議員記授与のセレモニーも行いました。

これは代議員、稲門会会長を長年勤めた校友に贈られる名誉あるものです。

昭和30年卒業の最古参、90才を超えられた増子泰規会員の発声で乾杯。

恒例となった新入会員の田丸裕二さんの自己紹介。初対面とは思えないほど場に馴染んでいたのが印象的でした。

いつも通りの和気藹々とした歓談!

懇親会の初企画<稲門祭記念品争奪!益子会長とのじゃんけん大会>は大成功!益子会長自らマイクを取り9つの賞品めざして盛り上がりました。

後は恒例の校歌斉唱。今回は特別ゲストの菊地哲榮氏が数年ぶりという校歌の指揮をとってくださいました。

講演で、<校歌「都の西北」は校歌にして校歌に在らず 祝典歌・応援歌・学生歌・行進歌>とお話頂いた通り、出席者全員にとっての忘れられない祝典歌となりました。

次回の大きな会合は来年春の定時総会、そして創立25周年記念の秋の懇親会となります。

註)DVD『校歌100年 歌い継がれた都の西北の謎は早稲田大学生協 大学オリジナルグッズ販売サイトで通信販売もしています。