【国際交流部会】 『リスト・ハンガリー文化センター東京』訪問記
初秋の陽光に恵まれた10月11日同伴者を含め11名で麻布十番の『リスト・ハンガリー文化センター東京』を訪問。仙台坂へ続く街並にハンガリー国旗の色を配した明るい外観が目を引く。同センターは、ハンガリーと日本との外交関係開設150周年を記念して同国大使館管掌の文化発信の場として2019年に開館された。同様の施設が欧米の主要都市等24ヶ国26カ所に設置されている由。大使館本館とは別個の開放的な文化施設を世界各地で積極的に展開する政策に同国の文化情報海外発信への強い意欲が感じられる。
華やかな展示衣装と伝統のレース刺繡模様をモチーフとしたインテリア意匠に彩られたギャラリーにて、大使館文化担当官コバーチ博士の日本語での開会挨拶に続き今回の企画に全面的ご協力を頂いた寺崎マネージャーによりプレゼンテーション開始。
たまたま同館を訪問中のハンガリー名古屋名誉領事寺西夫人も同席され、また先月同国を訪れたという早大院生も合流するなどの巡り合せも。ハンガリー人科学者2名のノーベル賞受賞というタイムリーな話題にも恵まれ、精巧華麗な伝統刺繍、各地の温泉郷、豊潤なトカイの貴腐ワインなど、ハンガリーの魅力溢れる風土・文物を美しい映像と共に流れる様に紹介する解説は、居合わせた一般の来場者も思わず足を止めて共に聴き入る圧巻の講義となった。
夕刻より溜池山王のハンガリー料理店『ドブロギ』で懇親会(参加10名)
ワインやビールの杯を重ねハンガリーの名物料理を堪能。フォアグラとレッドキャビアのカナッペのオードブルからソーセージ盛合せ、『グヤーシュ』(ハンガリー伝統食のビーフシチュー)、『ランゴシュ』(サワークリームとチーズ添え揚げパン)、メイン料理の『パプリカーシュ・チルケ』(鶏肉のパプリカソース煮込)と続きデザートのクレープまで大好評だった。
参加者全員大満足の内に愉しく歓談の時を終え、親近感を増したハンガリーの印象を胸に家路についた。
次回の国際交流部会<港区の大使館訪問企画>は来春に予定。 文:国際交流部会世話役 西垣孝一(昭55政経)