港・大田稲門会 合同「わかば句会」5月の開催報告

二季節の時代か。近年、冬が終わると春を越えて夏まがいの気候へ繋がる日々へと季節の流れが変わり、俳句の世界も新たな環境変化に対応する試みが、将来必要になるかも知れません。若葉俳句会も、新年度を迎え規約と名簿が更新され、新たな発展を目指しつつあります。

それでは5月の選句・講評を報告させて頂きます。         俳号・博二

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第二百四十三回若葉句会 令和八年五月九日(土)  

場所:大森 エセナ大田

 兼題  風薫る、素足、新緑      席題  扇風機      

 捷三郎選

【特選】

◎悪妻は誉め言葉かも夏涼し        朋子

 亭主は、うちの悪妻はなどと外で言っている。よく聞くとどうも嬉しそうに言っている。俺に厳しくて、いつも叱られてな、など。下五は奥さんの涼しい顔とよく似合う季語だ。

◎素足して雑巾がけの朝稽古        雅雄

 稽古というと、冬の寒げいこを取り上げることが多いがここは朝稽古。素足になって雑巾がけをするのも稽古のうち。早起きも、素足も気持ちよく健康の秘訣。爽やかな一句だ。

◎頑なな男の背にも扇風機         朋子

 嘗て扇風機は夏の主役だった。父が上半身裸で畳に座っていた。その背に扇風機の風が当たると涼しいのかどうかにこりともしない。母は隣で洗濯物を畳んでいた。白黒映画の世界。

【選】

〇薫風を背負(を)ひし幼千鳥足      勝美

〇薫風や酒肆(しゅし)に左党の酔い具合  旧雨

〇だうしても似合はぬものにサングラス   朋子

〇新緑や行き交う人の歩の軽き       勝美

〇石段の先は石段五月空          勝美

〇祭りなき四条烏丸バス過ぎる       博二

〇西東こりゃ満目の緑かな         旧雨

〇闊歩せる乙女の素足眩しかり       朋子

〇酷暑日がついに登場温暖化        伸郎

〇新緑やどんとそびえる富士の山      秀三

〇風薫る孫の俳句が正門に         光敏

<選者詠> 

新緑を刈り取るハサミ優しかな 

喜怒哀楽感じる間が盛夏かな

水近くだんだん急ぐ素足かな

この夏は引っ張り出すか扇風機

風薫る一日があれば十分だ

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次回  六月七日(日) 午後二時  

エセナ大田 1―B(6F) 大森駅から5分

兼題  冷奴、紫陽花(アジサイ)、蛍 

投句は、兼題で三句のほか雑詠二句、合計五句をご用意ください。

若葉俳句会誌22号の編集を始めます。新しい企画のご提案を歓迎します。