ハワイから93歳の新入会員が!

黒川 省三(くろかわ しょうぞう) さん   昭和29年 教育学部 卒

稲門会が今年で25周年を迎えるとのこと、奇しくも、私の早稲田大学教育学部英語英文科も第25期卒業です。私は戦後間もない昭和25(1950)年入学、29年卒で"とうねんとって83歳”になります。

30代早々で第1回東京オリンピックの年の昭和39年に日本を離れ、米国フルブライト委員会の援助でハワイ州立大学へ日本語講師として就任し、教えながら大学院で言語学修士課程を履修し、終了するために委員会の規定を特別に3年間に延長してもらい帰国しました。その後の「日本滞在規定の2年間」は渡米前に勤務していた東京の府中市に在った米国メリーランド州立大学極東分校に外国語学部主任として勤務し、その後再度ハワイ大学に戻り、早期定年退官の1986(昭和61)年まで在籍しました。

 1986年4月からは西宮に在る聖和短期大学の英語科設立に創立メンバーとして就任し、3年後の1989年4月から2000(平成12)年までの11年間姫路獨協大学英語科に在職し、その後はハワイ州 オアフ島のカイルアの片隅にあるマウナウィリ村で、日本の軍国少年が嘗て敵国だった米国の「帰化市民」として隠遁生活を続けてきました。

 最近偶然のご縁で「港稲門会益子通夫会長」とお付き合いが始まり、会長の温情と「ハワイに最も近いのは小笠原諸島で、港区は小笠原諸島との交流が23区で最も深いから、私にも会員資格がある」という妙案で入会が許されました。会員の皆さんと当分の間は直接お会いすることはできませんが、Eメール(悪いメールではなく)とスカイプ交信などでお付き合いさせて頂くことを楽しみにしています。

黒川さんのオフィス  Kurokawa & Associates Japanese Language Services   https://www.transcons.com/

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(HP担当者:黒川先輩の半生は、日本の戦後史の重要な側面です。しかもEメールやスカイプ交信を使いこなし、まさに今を生きている方であることがよくわかります!)