港・大田稲門会合同「わかば句会」6月の開催報告

梅雨の句会。毎月の句会会場が大森駅へ定着してから、街中の商店と人の流れをかき分けて公共施設であるエセナ大田の建物へ入ることになりました。以前の洗足池の周辺は閑静な住宅街でしたが、今の会場は環境が異なり、事前に詠んで臨む5句以外の当日の作句に、何かしら影響を与えるかも知れません。

さて当日は同人誌 「若葉俳句第22号」 の打ち合わせも行われ、本年9月刊行を目標に、原稿の分担が話し合われました。そういう雰囲気の中での6月例会の選句・講評を、報告させて頂きます。                   

報告:俳号・博二

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第二百四十四回若葉句会 令和八年六月七日(日)  場所 大森 エセナ大田

 兼題  冷奴、紫陽花、蛍      席題  梅雨      

捷三郎選

【特選】

◎幾たびも憎み恨みて七変化        旧雨

下五の七変化は紫陽花の別称。雨に降られ、土の性質によって青、赤、白などと色を変える。幾たびも憎み恨んだのは嘗ての自分、やっと少し離れて見られるようになったか。

◎この歳で未だ角(かど)ありて冷奴    勝美

いい歳をして未だ自分に角がある。と言っても好物の冷奴の角なら怪我をする心配は無用。おいしく頂戴しよう。冷奴の角が角と言えるか、おかしみのある一句。余裕を感じさせる。

◎冷奴誰が考えたこの旨さ         光敏

いささか字余りで、舌足らずのようだが、かえって素直な気持ちが出ている。この句にしても、冷奴は日常の食材として人気があり、俳句の素材としても愛されている。

【選】

梅雨空を見上ぐる猫のニャアと言ひ    朋子

梅雨入や君のほつれ毛長電話       旧雨

街の灯をあれは蛍か問う家内       博二

瞬きは闇の鼓動や遠蛍          勝美

薄暑光ヨガの教師の胸薄し        朋子

ケンケンパ紫陽花の蒼空の青       勝美

自画像に表わるる自我夏の雲       朋子

夏山や熊野の空の八咫烏         秀三

亡き友の斎場への道梅雨じめり      伸郎

角打ちや一言愚痴の冷奴         雅雄

夏山に心はずみて足もまた        秀三

冷奴醤油ぶっかけざくと食う       旧雨

選者詠  

梅雨入りを待ち居る庭の草木かな

紫陽花の色の変わりて青一つ

夜店行く兄の背中の頼もしさ

冷奴今日一日をゆるく締め

遠花火急ぎ横顔覗きけり

ほうたるの飛び交う闇の白さかな

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次回  七月十一日(日) 午後二時  エセナ大田 1―B(6F) 大森駅から5分

兼題   クラゲ、花火、雲の峰  投句は、兼題で三句のほか雑詠二句、合計五句をご用意ください。

若葉俳句会誌22号の編集を始めます。原稿の依頼を致しますので、8月の懇親句会までにご提出ください。  以上