大田・港合同部会「わかば句会」報告

第二百二十九回わかば句会が、令和七年三月二十二日(土)午後二時から洗足池区民センターで開催されました。 選句・選評が選者の金森様から届きましたので、報告させていただきます。

<兼題>  立子の忌、雛、彼岸   <席題> 春     

特選句 

◎谷戸抜けて静寂の句碑や立子の忌   雅雄  

鎌倉の虚子立子記念館を訪れ句会を持った時、まさにこのようであった。句会は静寂が似合うのであろうか。

◎彼岸寒玻璃打つ風の頻りなり     勝美

 彼岸までと言いながらまだ寒い日、風がしきりにガラス窓をたたいている。その音の寒さが伝わってくる。練達の域に入った巧みな表現。

箱書の薄れし手蹟雛納め       勝美

雛人形を仕舞うとき気が付いた、箱書の文字。何度も見ていたであろうがずいぶん薄くなってきた。あるいは父親の書いたものか定かでない。じっと思いをはせる。

 入選句

 池月の見守る社春屋台        伸郎

 池ポチャの言い訳苦し花粉症     雅雄

 寿福寺に香煙数多立子の忌      勝美

 菩提寺に維持費を納め彼岸かな    伸郎

 お彼岸に手作りおはぎ母心      光敏

 旅路にて菜飯囲んで笑顔咲く     博二

 お出かけのちょいとかしげし春日傘  雅雄

 卒業子父母従えて歩きけり      朋子

 雛飾り飾りそびれて日暮れかな    伸郎

 背広脱ぎ新入社員と大掃除      博二

 散り落ちし梅花流れる疎水かな    伸郎

 翠の衣を纏ひて春がどかどかと    勝美

 我が雛の小さきを愛づる夕べかな   朋子

 押入れの中で輝く雛人形       博二

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(選者詠) 

立子忌や女性重視は夫のため

雛市や官女の顔に直し跡

彼岸会に集ひし縁者二十人

春霞溜池今や繁華街

中古のパソコン買うて入学す

百寿越へ姉様ひとり青き踏む

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次回の句会は、令和七年四月二十七(日)午後二時から、洗足池区民センターです。

兼題  磯焚火、猫の恋、花の雨  このほか雑詠二句 合計五句ご用意ください。

                               報告:南村博二