港・大田稲門会合同「わかば部会」10月開催報告

晩秋の台風。立春から二百六十日を過ぎた大型台風の報道に備える今日、若葉俳句のメンバーは伝統俳句の向上とその蓄積に楽しい日々です。

今年の吟行は12月13日(日曜)に品川水族館で行われます。吟行からの初参加も可能です。

今年の 「若葉俳句22」が完成しました。 港稲門会の事務局にも備えは有りますが、若葉俳句会の世話人へご連絡下さい。

それでは11月の選句・講評を、報告させて頂きます。 世話役:俳号・博二 (namura-hiroji@ktd.biglobe.ne.jp)

***************************

第二百四十八回わかば句会 令和八年十月十日(土)  午後二時

場所 大森 エセナ大田 六階

 兼題  唐辛子、子規忌、鰯雲    席題  題    

捷三郎選

【特選句】

◎それぞれの今日を持ち寄りぬくめ酒     雅雄

寒い中、ぬくめ酒を中心に同窓会だろうか、近況報告に花が咲いている。それぞれの今日を持ち寄りとは、よくぞ言い得た。ぬくめ酒が優しく話を聞いていてくれているようだ。

◎秋日和上野鈴本昼の席           伸郎

鈴本の席主が泣いて喜びそうな一句。秋の日の庶民の幸せな過ごし方はこれに尽きるかもしれない。昼間は落語、さて夜は近くのうなぎ屋にでも行って一杯やるか。

◎出戻りの娘四十路で後の雛         旧雨

後の雛(のちのひな)とは重陽の節句。出戻りの娘も四十歳だが、家に帰っていれば心配ながらそれは可愛い。複雑な気持ちに折り合いをつけて明るく生きていこう。

 

【入選句】

 〇宿題を忘れて心は唐辛          博二

 〇唐辛子吊す暮色の深くして         勝美

 〇唐辛子かはいい形(なり)に惑わさる    朋子

 〇古書街の百円俳書獺祭忌          雅雄

 〇効き過ぎの小言の妻や唐辛子        旧雨

 〇藁縄の祖母あみこみし唐辛         雅雄

 〇やよはげめ駄句ひねる日や獺祭忌      旧雨

 〇セザンヌの女の愁ひ夜半の秋        朋子

 〇いわし雲塾に行く子等見送りて       光敏

 〇元彼女(もとかの)のためらい傷や鰯雲   旧雨

 〇鰯雲羽田空港足軽し            博二

 〇晩秋の日差し厳しき人を待つ        伸郎

 〇獺祭を買いて一献獺祭忌          伸郎

【選者】  

三匹が仲良さそうな鰯雲

出席者皆元気なる同期秋

血を吐けば一日削る子規忌かな

ひとつまみ夕の料理に唐辛

山の土地買うて一年秋迎へ

右左空いてる席に秋の風

******************************

次回の句会は、令和八年十一月七日(土)午後二時から、大森のエセナ大田六階です。

兼題  北風、ちゃんちゃんこ、ウサギ  このほか雑詠二句 合計五句ご用意ください。