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第90回箱根駅伝 母校は最終区で日体大に競り負け4位
ー応援後の「新年会」は気分も新たにー
今や正月の国民的行事となっている箱根駅伝。その熱気は年々高まっています。 お屠蘇気分覚めやらぬ正月3日午後1時、増上寺山門前に多く港稲門会の会員が母校の応援のために集合。早稲田大学の幟旗や小旗を用意して後輩の選手の通過を待ちました。
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昨年の秋の懇親会で、私は早稲田大学駅伝情報を披露しました。
『駒沢、東洋、日体の3強は別格ですが、我が母校は最終調整の段階。ハーフマラソンなどで自己新を連発して、チーム全体が底上げしていることが分かります。エントリーされたメンバーが、それぞれに力を発揮すれば、3強の一角を崩すことは十分可能』
そして本番。少なくとも復路まではこの予想通りの展開でしたが、残念ながら最終区で順位を一つ下げてしまいました。その原因は経験豊かな上級生のレース直前の怪我。当日渡辺監督が選手交替せざるを得なかった事情があるのです。とりわけ4年生を外すことは、監督にとって厳しい判断だったと思います。
ただ数年前のメンバーの総合力と比較すると、今年の控えの選手は非常に層が厚くなり、選手交替しても4位の成績を残したことは評価されます。特に1区にエントリーされた日本の長距離を代表する大迫傑選手は、キャプテンでありながらアメリカに独自の短期合宿した結果、1区で他の大学を引き離す予想が外れ5位と出遅れてしまいました。そうした先輩の失敗を2区以降の下級生の頑張りで克服。この点は、来年の飛躍に繋がります。
渡辺監督が今回の駅伝の講評で<勝負への強い思いが不足している>ことをあげていますが、練習量を増やせば増やすほど怪我を招きやすくなります。母校の指導者には、危機管理を研究して上級生を中心に団結しながら怪我を避けるトレーニング方法をお願いしたいと思います。
極限状態と言える時速20キロで走る現在の高速駅伝レース。オリンピックを目指すスポーツ選手を大学駅伝が生み出していない現状を考えると、単純に母校のために頑張ることが選手個人にとっても、日本のスポーツの将来にとっても、良いことだとは思えません。とはいえ、全国の駅伝ファンが、テレビ放映でもこの増上寺前でも、学生が頑張る姿に感動して応援してくれることは、大学競走部OBとして心から感謝します。

大群衆の中で母校の選手が4位で通過するのを見届けたのち、新年会の会場に向かい、後輩の健闘称え皆さんと楽しい時間を過ごすことができました。
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(文・杉原俊雄 応援部会世話役)
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