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第4回国際交流部会報告
現在も渡航制限のあるアフガニスタン大使館を訪問
11月7日(火)、13名で麻布台の高台に位置するアフガニスタン大使館を訪問しました。元中央官庁合同集会所を全面改築して建てられたこの大使館は、エキゾチックで優美な宮殿を思わせる造りです。2008年7月に代々木上原から移転してきたそうです。正式な大使館員はわずか4名でその他5〜6人の日本や米国からのインターンによって運営されています。
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我々は、色彩豊かな絨毯敷のホールで、アフガン特産のドライフルーツ(アーモンド、干し葡萄、ピスタチオ、くるみ)と赤い花片のサフラン入りの緑茶を頂きながら、大使館員のシュラフ・バブリさんによる流暢な日本語のレクチャーを50分間受け、その後活発な質疑応答を行いました。バブリさんは全部で4人しかいない大使館員の中で、大使の仕事以外、経理から庶務その他全般を担当しているアフガン人で日本滞在8年だそうです。
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当日伺ったアフガニスタン概略は以下の通りです。

2009年カルザイ政権発足、2014年新政府が発足し、国の体をなした。
公用語はダリ語とパシュトゥー語、産業は90%の農業がベース。
日本と同様に四季があり、炭を使った炬燵もある。
3月21日が正月元旦でカレンダーは3種類併用。
教育・医療は無料だが、校舎も無いし、病院も少ない。
今一番の課題は治安の維持。警察官の給料は全て日本からの援助で賄われている。
米国が1番の援助国で日本は2番。

その他、手作り絨毯、炬燵、絵画(アタンと呼ばれる伝統的ダンスを描いたもの)等を拝見し、アフガニスタンの伝統的文化について説明を受けました。
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最後に屋上に設けられたテラスから、東京タワーの雄大な且つライトアップされた景色を間近に楽しみ、覚えたての「ありがとう」の公用語二つ「マナナ」(パシュトゥー語)と「タシャクル」(ダリ語)で大使館を後にしました。

場所を麻布から東中野に移し、都内唯一のアフガン料理店「キャラバンサライ パオ」で懇親会を開催。羊をメインにしたアフガン料理を堪能し、ここでもまた、アフガニスタンの伝統的食文化を知ることができる貴重な機会を得ました。
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(キャラバンサライ・パオでのメニューは以下の通り)
自家製チーズ(白い、クリームチーズに近い癖のない風味)
中近東風サラダ(ヨーグルトドレッシング)
カバブ(羊)とチェルガ(鶏)(鉄串炭火焼き:食べやすい様に皿盛り)
カラヒィ(アフガン風鉄鍋料理;:羊肉時と野菜の煮込み)
自家製ナン(焼きたてのナンで上記の鉄鍋料理を少しずつのせて食する趣向)
ラグマン(中近東風焼きそば;:羊挽き肉の胡麻ダレ和え)
締めの焼きそばは胡麻の風味が引き立っていました。
ビールはエビス;:赤・白2本のボトルワインで自由に飲みました

(文:世話役 石賀幹春)
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